なぜバンドの名前は長くて変なのが多くなったのか
変な名前のバンドが増えてきているのは皆さんお気付きだと思います。
ゲスの極み乙女、ヤバイTシャツ屋さん、忘れらんねーよ、打首獄門同好会、などなど。
その最大の理由は、おそらく、これだと思います。
「他とかぶらないために」
その理由と重なる部分もありますが「ネット検索で一発でひっかかるように」という理由もあると思います。
その点で、もはや既存の単語一つだけのバンド名などあり得ない時代になってしまいました。
バンド名は早いもの勝ちなので後世になればなるほど選択肢は少なくなっていきます。
例えば、NIRVANAは同名のバンドが既にあったので2万ドルで買い取ったとか、Xはアメリカ進出するときに同名バンドがあったのでX JAPANに改名したとか、この手の話は枚挙にいとまがありません。
早く生まれたもの勝ち説
バンド名は顕著な例ですが、これは当然あらゆるジャンルのクリエイションに当てはまります。
クリエイションだけでなく、学術的な発見、発明も同じで、早いもの勝ちであり、さらに言うと早く生まれたもの勝ちとも言えますが、とくに、バンド名のようにシンプルで簡単なものであればあるほど、後世の人のクリエイションの可能性は狭まります。
逆に、複雑なものや難解なものは可能性が広がる場合もあります。
というのは、それまでの知識、技術があって初めて生み出せるようなものがあるからです。
例えば、インターネットができてネットでの新しい発明が爆発的に増えたようにです。
そこでデザインという分野に目を移すと、こちらもシンプルなジャンルであればあるほど可能性が少なくなるということになります。
次回は家具のデザインについて書いていきます。