こんにちは、キムラケイゴです。
先日、便利屋さんから突然電話があり、既存の天板に新しく購入した鉄脚を取り付け希望のお客様がいてやってみたがうまくいかない、新しく木で脚を作った方がいいと提案して、当工房に連絡を頂いたということでした。
なんでもネジが空回りしたり、硬すぎたりで、うまく止められないということでした。
とりあえず一度現物を見させて頂くことに。その結果、ネジをより長く、太くすれば問題なさそうと判断して、六角コーチスクリューで留めることにしました。
天板は厚さ10cmの立派なケヤキの一枚板で、堅く、美しい、日本を代表する高級材です。
作業を始めたところ、場所によって虫食いでスカスカだったり、異常に硬い部分があったり、バラツキがあったため、場所ごとに硬さを確認しながら下穴の太さ、長さを変えて調節しながら、なんとかしっかり留めることに成功しました。
これは確かに専門知識がないと無理な仕事でした。
ステンレスのコーチスクリューを使いました。
最近は組み立てをお客様自身に委ねる家具も多いので、組み立てで困った時はご相談ください。
また、DIY風家具のやすり掛け、塗装など技術的に可能であれば承っておりますのでご相談ください。
ちなみにコーチスクリューというのはこういうやつです。
以下、豆知識ですが、なぜプラスのネジではなく六角のネジを使うかおわかりでしょうか?
それは、六角のネジの方がより強い力を加えることができ、壊れにくいからです。
プラスのネジは皆さんも経験があると思いますが、強く力をかけ過ぎると頭がつぶれて最悪の場合回せなくなることがあります。
その点、六角は接触面も多いのでより強い力で回すことができ、壊れることもありません。
堅い木の場合は六角ネジがおすすめです。