本日納品させて頂いたテーブル脚を紹介します。
元々ローテーブルとして彫刻家の方が製作されたテーブルをダイニング用にするということで脚のみ製作させて頂きました。
天板は非常に立派な楠の一枚板をさらに複雑な加工をされた作品ですが、反り留めが甘かったためかなり反った状態でした。
そこで天板の塗装を一度全てサンダーで落とし、水分を吸い込みやすい状態にして水に濡らしてひっくり返して置くことで、表裏の水分含有率の違いにより自然と反りを矯正しました。
水分含有率によって日々どちらかに反る可能性があるので、反り留めをつけるまでは毎日湿度を考えながら置き方を工夫する必要があります。長年の経験でわかったことは、基本的に昼は上面が乾燥して夜は上面が湿潤します。もちろん雨の日は上面の湿潤がひどくなります。
なんとか天板をやや上面が凸の状態にして(中スキが1~2mm)反り留めをつけることによって、ほぼフラットにできました。二度と反らないように8mmのネジを使ってしっかりと留めました。
脚はお客様と相談しながらデザインを決めていき、重厚なデザインで真ん中には足置きも作り、お客様にもご満足頂きました。
天板はツヤ消しウレタン塗装、脚はオイルワックス仕上げになります。
脚は天と色味が近いタモ材を2枚、3枚張り合わせて太い材を作りました。
M様、搬入を手伝って頂き大変助かりました。
この度は誠にありがとうございました。