はじめて「ジョニーは戦場へ行った」という言葉を知ったのはブルーハーツの曲の歌詞の中で、その影響で小説は読みましたが映画はなぜか見ていませんでした。

今回ウクライナ戦争の映像を見るたびに心が痛む中、日経の春秋(朝日でいう天声人語)でこの映画について触れられていて見たくなったので見てみました。

 

 

内容は、第一次世界大戦で爆撃を浴びて両手両足を失いベッドの上にただただ横たわっている20歳の青年の物語です。

夢も希望もない現実世界、華やかな過去の思い出の世界、そして夢と幻想の世界、この3つの世界が入り混じりながら映画は進んでいきますが、現実世界だけは白黒で描かれています。

強烈な反戦映画で、ここに戦争のリアルがあります。

幻想の中でかつての恋人に向かって言うセリフ「僕の心の中にいる君は永遠に美しくて若いままなんだ」というのがあまりに悲しくてグッときました。

 

 

何の恨みもない人間同士が殺しあう戦争は狂気です。しかも前線に送られて犠牲になるのはいつも未来ある若者です。とにかく戦争は絶対悪です。

ネット配信サービスでも見れると思いますが私はDVDを購入したので、興味がある方にはご来店頂ければ無料でお貸しします。

 

ちなみに四肢を失った人のことを英語で「basket case」と言って映画の中にもこの表記が出てくる場面があります。グリーンデイの大ヒット曲のタイトルもこの意味で、不安で何もできない人間(自分)を隠喩しているようです。