新作 Veronica Chair について 解説します。

この椅子のデザインの特徴は主に3つあります。

①背中の意匠と隙間から見えるミナペルホネンの生地

②ペーパーナイフのような肘の形

③ツートンカラーのクッションとモコモコの背中

 

 

背中は以前に製作したドンナチェアのデザインを踏襲して洗練させました。

 

全体の構造的にもドンナチェアと概ね同じですが、側面に一枚の板を追加することでよりデザイン性を高くして、かつ背中と座面を薄くして全体として軽量化することもできました。

 

 

 

 

そしてペーパーナイフのような肘の形も一つの特徴で、この形に必然性はないのですが全体としてエッジの効いたデザインということで一定の統一感はあるかと思います。

肘は3次元的に削り出していて、良い触り心地に仕上がりました。

 

 

 

 

背中のクッションはあえてモコモコにしてもらって、柔らかい分形崩れが起きないようにボタン2つで留めていて、それもアクセントになっています。

ツートンカラーにしたのはデザインがうるさくなりすぎないようにするためと、コストを抑えるためという2点の理由があります。

色は以前にオーダーで製作させていただいたソファを参考にして、その時よりグレーは一段だけ濃くしています。

グレーは比較的合わせやすいので、背中のみグリーンや水色に変えても面白いと思います。

 

 

サイズはラウンジチェアとダイニングチェアの中間の大きさで、少し大きめのダイニングチェアとしても使えるサイズにしました。

ワーキングチェアとしてデスクと合わせても良いと思います。

 

 

今回は試作品ですが、かなりの手間とコストがかかっているので現品は150,000yenで販売させて頂く予定です。

今後はもう少し高くなる可能性もあります。

 

今のところ世界に一つだけのデザインの椅子、お店に展示中ですので気になる方はぜひご来店ください。