こんにちは、キムラケイゴです。

今回は今週まで取り掛かっていた特注ベンチの製作過程をお見せします。

特注品ですが定番化も見据えたデザインを試みました。

 

前回も見せた全部材です。ある程度機械加工が終わった段階です。

 

背中の意匠的部分のみ除いて仮組み、座ぐりの位置や座り心地を確認しました。

確認したかったのが座面の奥行き感で、深過ぎたら浅くしようと思っていましたが結果ぴったりでした。

背中の角度もばっちりでした。

 

今回のデザインの肝になる背中下部の部分のパーツ。

 

角度のついたホゾ、この加工が一番大変でしたがうまくいきました。

 

そして、最大の難関が組み立てです。

座面を後から載せられる構造ではないのでどういう順番で組むべきか非常に難しい課題でした。

検討した結果、4段階で組み立てることにして背と背の下部をまず組んで次にそれと座面を組みました。

角度をキープするためにイレギュラーながら合理的な方法で組めました。

デザインはイランのイスファハンの橋がモチーフでそれは次回紹介します。

 

最後にすでに組んでいた左右の脚部と合体させて完了です。

 

椅子は実際に座ってみないと座り心地がわからないので最初から最高のものを作るのは難しいですが、今回は今までに蓄積したデータと経験から完璧に最高のものができました。

詳細についてはまた次回紹介します。