前回から引き続き、北九州の新築の御宅に納品させて頂いた家具です。
左右が引き戸、真ん中が引出しになっているタイプのサイドボードです。
引き戸をスライドさせることで左右の棚が使えます。
扉が引出しの前に来るので必然的に引出しの取っ手が出っ張りタイプではなくなります。
今回はお客様の要望もあり、前板下部を欠き取って手掛かりを作るデザインにしました。
これは技術的には少し難しいですが、トリマーと鉋を使ってうまくできました。
引き戸の取っ手は黒檀を削って作り、デザインのアクセントになっていると思います。
引き戸内部は可動棚が2枚入っており、背板も引き戸の鏡板も全て無垢材で作っています。
鏡板は1枚の板を割いて並べて作るブックマッチと呼ばれる技法で板を作っているので真ん中からほぼ線対称になっています。
全体のバランスが良く、収納力も抜群なので今後定番にしようと思います。
S様、搬入も手伝って頂きどうもありがとうございました。