「詩的な家具」

こんにちは、キムラケイゴです。

「詩的な家具」というコンセプトが頭をよぎりました。

きっかけはミナペルホネンが特集されたCasaBRUTUSを読んだこと。

ミナペルホネンの世界観は、詩的、叙情的、などと形容されることがあります。

その世界観に影響を受けて私も詩的な家具、というものを作ってみたいと思いました。

実はそのコンセプト自体は数年前に一度頭をよぎったことがあります。

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当時ははっきりとその世界観の家具を継続して製作できませんでしたが、これから大きなテーマとして、詩的な家具というものに取り組んでみたいと考えてます。

詩的な家具とは?

では詩的な家具とは何か具体的に考えてみました。

物語がある、雰囲気がある、幻想的、叙情的、必ずしも機能的ではない、無駄がある、不均一、意外性、などなど。

これは機能的で無駄がない、という家具本来の目的の正反対の概念になります。

詩的な家具とはこの2つの相反する概念を融合することへの挑戦であり、よりアートに近い活動になります。

stella stool

ミナペルホネンの椅子用の生地dopを見て、これを使って詩的な家具を作りたいと思いました。

そしてその生地ありきでスツールのデザインを考えて、自分なりの詩的な家具が生まれました。

それがstella stoolです。




無駄な5本脚、1本だけ脚の材料を変えたこと、脚のサイズと角度が不均一なこと、など必ずしも機能性だけを求めたデザインではありません。

stellはイタリア語で星を意味する言葉で、裏の星形からそう名づけました。裏の星形もあえてその形にしたのではなく、脚の強度を保ちつつ軽量化を計るという目的に従った結果、自然に生まれました。形態は機能に従う、です。

詳しくはまた家具のページで後日紹介します。
価格は40,000yenになります。試作品4脚のみ現在お店に展示しています。
これは質感など写真では伝わらない魅力がありますのでぜひ実物をご覧ください。