こんにちは、キムラケイゴです。
先日、ご近所の顧客様宅に納品させて頂いたロッキングチェア『マンダリナ』。
修行時代に作った一点モノで、今自分で見ても独創性の高いデザインだと感じます。
材料も多く必要で、とんでもない手間もかかるので、同じものを作ることはないと思いますが、何かのきっかけで誰かがこの椅子を復刻したいという状況が訪れたときのために、写真として記録をここに残しておきます。
図面は一応ありますが、作りながら変えていった部分もありますし、3次元のデザインなので写真の方がよりリアルです。
まずは全体のイメージ
特徴としては低い背と、横の鳥の羽のようなデザイン、そして全て木組みで作られた構造です。
普通は、ロッキングチェアというと背が高いものがほとんどですが、これはあえて低くして安定感、ゆったり感を演出しています。
横の羽のような板がソリのRと呼応した丸い形になっていて、ちょうど背を取り付ける部分をよけた結果、羽の形になってます。
マンダリナという名前は、イタリアのバッグブランド”マンダリナ・ダック”からの連想でつけました。
ここから細部です
木組みの仕方は今見ると木工のセオリーに即していない部分もありますが、修行中だったからこそ、豪快で大胆なデザインが敢行できたのは間違いありません。
背中のクッションは、宮崎のインテリアショップで購入したもので、この椅子用に買ったのか、たまたま買っていたらデザインがマッチしたのか、はたまたこのクッションを見て椅子のデザインを思いついたのか、今となっては記憶の彼方です。
以上が世界に一点のみのこのロッキングチェアの記録でした。