米イスラエルのイラン攻撃が予想より長引き令和のオイルショックを引き起こすかもしれませんので、自分の考えをまとめるのも兼ねて今後の考えられる展開予想を書いておきます。

 

①アメリカの攻撃の理由

アメリカの攻撃の理由は諸説ありまた一つではないと思いますが、私が考える理由は下記3つです。

i イスラエルにそそのかされたから
ⅱ 国内問題から目を背けさせるため
ⅲ ノーベル平和賞級の功績を残したいため

詳細は省きますが、はっきりいってアメリカがイランと戦争するメリットはほぼ見当たりません。イランがアメリカに直接攻撃することはできないからです。なので上記のような理由に行き着きます。

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②戦争が長引く理由

①とも関係してきますが、トランプ大統領は今回の戦争の最終目的をはっきり断言していません。体制転換と言ったり、無条件降伏と言ったり、自分の中でも決まってないのは明白です。そのため戦争の終わらせ方が難しいです。
一方イランの現体制はアメリカが体制転換と言っている以上、それを避けるためにあらゆる抵抗をすることが想定されます。まず衝撃だったのが禁断の手段ホルムズ海峡封鎖です。これは隣国や中国なども敵に回すので絶対やらないと言われていましたが、今回実行しました。そしてそれは日本にとっても大打撃です。
さらに近隣諸国の原油施設を攻撃していて、そこから一つの戦略が見えます。それが原油を人質にとる原油高戦略です。
世界最強のアメリカと正面から戦って勝てるわけがないので原油の価格を上げることでアメリカや世界にインフレを起こして経済面からアメリカを搾り上げていくやり方です。
この戦略は長引くほどイランに有利に働くのでイラン側としてはとにかく長引かせることが第一目標になり、これが戦争が長引くと考える理由です。山岳地帯で地上戦が困難なこともさらなる理由です。

 

一機数百万円のドローンで一発数億円の迎撃ミサイルを消費させる非対称戦略

 

③アメリカ経済への影響

アメリカ経済は表面上は好調と言われていましたが、実はその裏側は薄氷を踏むようなギリギリの状態が続いており何かのショックで景気後退に陥る恐れがありました。
最近だけでも、AI過剰投資懸念、AI脅威論、私募ファンドに端を発する金融危機、過剰債務と金利高による財政危機、など多くの悪材料が同時多発的に起こってきたところに今回のイラン戦争です。短期間で終われば問題ないですが長期になるとインフレが襲い景気後退は免れないと思います。
単なる景気後退だけならまだいいですが、最悪の場合リーマンショック以来の緩和バブルが逆回転して世界恐慌になる可能性もあると考えています。

オラクルとOpenAI、テキサス州データセンターの拡張計画取りやめ(3/7)

 

④日本への影響

まず原油の問題です。254日分の備蓄はありますが、だからといって254日以内に解決すれば大丈夫ということではありません。1ヶ月2ヶ月と経つごとに価格は上がっていき、どこかからはパニックになると考えられます。原油だけでなく、天然ガス、ナフサなどはより在庫がなく、その影響は計り知れないらしいです。まずガソリンの価格が上がり、そこから原油を使った商品の値上げ、在庫切れ、そしてあらゆる物価が上昇して、企業業績も悪くなってくると考えられます。最悪の場合、昭和のオイルショックより影響は大きく、今まで誰も見たことのないような世界が訪れるかもしれません。
一番怖いのはやはりアメリカのバブルの逆回転で、信用収縮が起こり全世界同時不況になるパターンです。

昭和のオイルショック

 

⑤まとめ

今回の戦争で日本人が一番注目すべきは原油の価格です。戦争前に60ドル台だったものがもう90ドル台まで上がってきています。この時点で日本にとっても危機的状況です。その点でホルムズ海峡封鎖がいつどのように解除されるのかにも注目です。
そしてもう一つ注目すべきがアメリカ経済です。株価が大きく下がり始めたら危険サインです。株高で持っている国だからです。

リーマンショック以来危機がくるたびに金融緩和という劇薬で世界はなんとか経済を保ってきましたが、そのツケが今の通貨安とインフレです。景気後退すればスタグフレーションという現象で、景気が悪いのにインフレという最悪の状態で、当局はどちらかより悪い方に少しずつ対処せざるをえません。
もし世界恐慌になればイラン戦争はそのきっかけだったということになると思いますが、そこまでいかないことを祈るばかりです。